Wildberryの新しい商品にたくさんのご注文をいただきまことにありがとうございます。
新しいパンツのパターンはブログでのご紹介から
お店でのご紹介までたくさんお待たせしちゃってすみませんでした。
私は14年というまあまあ長い年月生地屋をやっているんですが
実際にお客様とお会いする機会にもまあまあ恵まれたりしてました。
お客様ってすっごく正直でね、
別にそこまで教えてくれなくていいんだよ〜って思うところまで
正直に教えてくれる方が多いんです。
その中で一番多いのが
「買ったけど縫えてなくて家に積んである生地がどんどん増えちゃう」
っていうお話。
なぜか私(生地屋店主)に会うとみなさん一様に申し訳なさそうに謝ってくれるんです(笑)。
多分
「わあ〜いいなあ、素敵だなあ。」と思って、
新着アップ後なんかは慌てて「とりあえず大体のものが作れる感じの着分」をご注文くださると思うんです。
でも実際に届いて手に取ったら、
果たして何を作ったらいいのかな?
と迷うというか戸惑うというか。
生地だけ見ても製品と繋がらない。
もしくは生地の画像だけ見てもどれぐらいの厚み、柔らかさなのかがイマイチわからない。
なので、
最適じゃないアイテムに仕立てちゃったりして
なんとなくもやっとするような出来栄えになって
軽く落ち込んでしまったり。
その落ち込んだ気持ちが
軽くトラウマみたいになっちゃって
次から
生地にハサミを入れるのに前よりも勇気が要るようになったり。
そんな経験が重なると、
大好きで楽しいはずの洋裁がだんだん億劫というか
いざやるという状況になるまで勇気というか覚悟が要るようになって来ちゃうというか。
そういう状況になってしまう方、実は結構多いのではないかと思います。
その気持ち、すごくよくわかります。
私も初心者の時はそうだったから。
誰だってみんな最初は初心者だから。
きっとみんな同じ道を通って上達していきます。
生地だけを売る生地屋さんも多いですが、
Wildberryは生地を売るけど型紙も作って売ります。
ネットショップじゃないところで
アパレルさんのお洋服を作るお仕事のお手伝いもさせてもらっています。
生地を製品まで誘導してあげれる少数派の生地屋さんです。
なので、今年のWildberryは
できるだけたくさんサンプルを作って、
生地のご紹介の時には
できるだけ具体的なイメージができるように工夫していこうかなと思っています。
生地だけで見たときよりも、
実際に洋服になった時のイメージ
実際に他のアイテムと組み合わせて着た時のイメージ
きっと「そんな風になるとは思わなかった」ってこと多いと思います。
なんて言って
実は私がサンプルを縫いたいだけなのですが。
バレてましたかね。
まだボタンホールつけていません。
ボタン、どんなのが良いかな〜と思いながらも着画撮っちゃいましたね。へへへ。
今回ステンカラーコートのえり省略バージョンを作って見たのですが、
使用した生地は8oz柔らかデニムです。
これ、打ち込みが低くてシャキッとしてないデニムなんです。
いわばゆるくてだらしないイメージの安っぽいデニム。
生地だけで見たら
「こんな生地で作ったら安っぽい製品になるわ〜テンション下がるわ〜」ってなっちゃうかも。
でもこれ、仕立てるとそのゆるさが良い方向に作用します。
目の細かいサンドペーパーで軽く擦って見ました。
あたりがついて良い感じ。
自分でアタリをつける場合は、ちょっと足りないかな?ぐらいで止めておくのが大事です。
そうして一回洗うと、意外と色落ちするので。
乾燥した状態であんまりヤスリをかけると、生地がボロボロになって、穴があいちゃったりする事もあるので要注意です。
もしくは、濡らした状態で軽石でこするという方法も有効です。
こちらの方が穴は開きにくいですが、
濡れたコートを広げる場所を確保するのが難しい場合も多いかも。
手ブレしてますね。
ポケットも少しアタリをつけて見ました。
さっきからこれ見よがしに、ノーカラーブルゾンの着画を載せていますが、
サンプルを工場さんに縫ってもらいました。
次の次にご紹介なのですが、
見返し付きな上に片玉縁ポケットな上にファスナー仕様で、
難しい工程が多いので
初心者の方にはかなりハードルが高いと感じるかと思います。
なので、これは出来上がりの製品も一緒にご紹介しようと思っています。
カーディガンがわりに羽織ったり、ブルゾン的に着たり、コートのインにも着れるし
なかなか便利なアイテムだと思います。
ノーカラーなところが、少しだけドレッシーに見えて女性らしいです。
その前にご要望の多かったミモレ丈のボリュームスカートをご紹介しますね。
オススメの生地も同時にご紹介しようと思っていますので
また少しお待ちいただかないといけませんが、
気長にお待ちいただけましたら幸いです。